会長挨拶

第60回日本臨床腎移植学会
大会長 内田 潤次
大阪公立大学大学院医学研究科
泌尿器病態学 教授
第60回日本臨床腎移植学会 会長 内田 潤次(大阪公立大学大学院医学研究科 泌尿器病態学 教授)

第60回日本臨床腎移植学会 開催にあたって

2027年1月28日(木)から30日(土)の3日間、大阪国際会議場にて「第60回日本臨床腎移植学会」を開催いたします。本学会は昭和44年の腎移植臨床研究会の発足を原点とし、2002年の改組を経て半世紀以上の歴史を刻んでまいりました。今年は、学会が「第60回」という大きな節目を迎えると同時に、私自身も還暦の年を迎えます。学会の歩みと私個人の節目が重なるこの時に、腎移植医療の新たな時代への鼓動が力強く響き合っていることを深く実感しております。

今回のテーマである 「一意専心 – Devotion and Dedication – Wings for the future」 には、腎移植医療の未来を切り拓くため、これまで培われてきた叡智と情熱をさらに昇華させ、新たな飛躍の翼を広げたいという強い思いを込めています。腎移植は年間2,000例を超え、医師、看護師、移植コーディネーター、薬剤師、管理栄養士をはじめ、多様な医療専門職が協働することで成立する総合医療へと発展しました。多職種が一体となって患者の生命と生活を支えるその姿は、本学会の価値そのものです。

本大会では、免疫抑制療法の最適化、レシピエントの高齢化、医療安全体制の強化、AIによる診療支援やデータ活用の進展など、腎移植医療が直面する現代的課題を幅広く取り上げます。また、国際的に注目が高まる異種移植や新たな再生医療技術についても、基礎から臨床応用までを見据えた包括的な議論を行う予定です。腎移植医療の「現在」を深く見つめ、「未来」を構想する重要な機会となることを確信しております。

開催地である大阪は、多様性と活力に満ち、学術的交流と人的ネットワークの拡大に最適な都市です。60回記念大会として、これまで以上に充実した学術プログラムと交流の場をご用意して、皆さまをお迎えいたします。多くの皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。

2026年2月吉日