昭和33(1958)年9月2日、第1回関西地方会が京都ステーションホテルで開催されました。
当時は皮膚泌尿器科学講座から泌尿器科学講座が分離独立し、外科学の新しい分野として泌尿器科が自立を始めた時期でありました。
設立当時の経緯ですが、京都大学の稲田務教授の呼びかけに大阪大学の楠隆光教授が賛同され、京阪神等の皮泌科集診会が連合する形で関西地方会が創設されました。
しかし、泌尿器科が皮膚科から分離独立していない大学も多い時代でしたので、皮膚科の先生方も多数会員となっておられました。
昭和57(1982)年9月、第100回関西地方会が日本生命中島研修所で記念大会として開催され、平成19(2007)年9月には200回関西地方会がグランビアホテル京都で開催されました。
現在では滋賀、京都、大阪、奈良、和歌山、兵庫の若手泌尿器科医の学会デビューの初舞台あるいは登竜門のようになっていますが、設立当初は教授や上席医が演者として発表され、症例報告にとどまらず、研究報告も活発に行われ、質疑応答は白熱しておりました。
これまでの関西地方会の演題抄録はすべて残されており、第143回までは日本泌尿器科学誌に、144回以降は泌尿器科紀要に掲載されています。
第137回までは各演題の質疑応答までが抄録に記載されており、地方会が非常に活発な学会であったことがわかります。
平成19(2007)年9月20日に、平尾佳彦教授と三木恒治教授のご尽力により、日本泌尿器科学会関西地方会200回記念号が演題抄録のCD付きの冊子として作成されました。
特別寄稿には、関西地方会を支えてこられた名誉教授である大川順正先生、岡島英五郎先生、守殿貞夫先生、川村寿一先生、栗田孝先生、友吉唯夫先生、吉田修先生、渡辺泱先生の寄稿文が掲載されました。
学会発表と言えば、パソコンのない時代は、写真屋にお願いして徹夜でスライドを作製したり、ブルースライドと呼ばれるものを自前で用意したり、地方会の直前までてんやわんやであったことを記憶しています。
平成16(2004)年にはベストプレゼンテーション賞が創設され、各大学の審査委員によって演題内容と発表方法が優れた演題が選出され、毎回表彰と記念講演が開催されています。
第221回までは年4回開催されていましたが、平成25(2013)年から年3回の開催になり、2021年9月現在で第248回の開催となっています。

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