第73回日本泌尿器科学会 中部総会
会長藤本 清秀
(奈良県立医科大学 泌尿器科学講座 教授)
第73回日本泌尿器科学会 中部総会
会長藤本 清秀
(奈良県立医科大学 泌尿器科学講座 教授)
この度、奈良県立医科大学泌尿器科学教室が令和5年10月12~14日の3日間、奈良県コンベンションセンターに於いて第73回日本泌尿器科学会中部総会を開催させていただくことになりました。奈良県では、第31回(1981年・岡島英五郎会長)、第57回(2007年・平尾佳彦会長)に続き、16年ぶり3回目の開催でございますので、このような機会を頂きましたことを真に光栄に存じます。
第73回の本学会のテーマは「和を以て、泌尿器科を為す」といたしました。これは、大和の地で我が国の発展に大きく貢献した聖徳太子によると伝わる「十七条憲法」の冒頭「和(やわらぎ)を以て貴しと為し、忤(さか)ふること無きを宗とせよ」に因んでいます。科学が進歩し、経済が発展した現代社会においても、世界中で自然災害、新型感染症、侵略・戦争、悲惨な事件・事故が頻発しており、人と物と自然の様々な関係性において調和がとても大切だと感じております。泌尿器科は老若男女の幅広い疾患を対象に、技術と知識と経験を調和させながら、外科・内科両面からの診療を担う、「和」の精神が最も生きている診療科だという自負の念をテーマに込めました。
日本を取り巻く経済の低迷、高齢化社会、遷延するコロナ禍や国際情勢など、何かと将来への不安もありますが、本会におきましては、ここ大和の地で皆様に心和やかで有意義な学会を楽しんでいただけるよう、開催に向けて準備を進めてまいりますので、今後とも皆様のご支援とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
2022年11月吉日